文部科学省は、昨年から小学校の指導要領に「プログラミング教育」を追加しました。
この背景にあるのはAIや人工知能の技術革新に伴い、将来、現在ある仕事の多くが自動化されると言われています。
つまり、来たるべき高度情報社会に通用する人材育成が始まったと言って良いでしょう。
このような中、「プログラミング言語を学んでみたいが勉強方法がわからない」、「そもそもプログラミング言語とは何?」との声を聞くことが多いです。
そこでこの記事では、プログラミング言語の勉強方法からお勧めな学習サービスの紹介まで幅広く解説します。
学ぶ前に知るべきこと
ここではプログラミング言語に興味のある方に向けて「プログラミング言語とは?」や「学習前のポイント」といった基礎知識を解説します。
プログラミング言語とは?
そもそもプログラミング言語とは、人間がコンピューターに命令を伝達するために用いる言葉です。
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人間がコンピューターに命令を伝達するために用いる言葉
人間はプログラミング言語を使ってコンピュータに様々な命令を実行させます。
世界には多くのプログラミング言語が存在し、用途や得意分野に応じて使い分けられています。
学習前のポイント
多くの方は、学生時代の受験勉強で自分なりの学習方法を確立しているかも知れません。
しかしながら効率的な学習を行っているかは別問題です。
そこでここでは無駄の無い学習を実現するポイントを3つに絞って説明します。
プログラミングを学ぶ目的を明確にする
プログラミング未経験者の場合、何から始めて良いか迷ってしまうでしょう。プログラミングを学ぶ上で最も大事なことは、目的を明確にすることです。
例えば、「将来は鉄道システムを構築するインフラエンジニアになりたい」や「スマホ用ゲームのプログラマーになりたい」等です。
自分が目指しているエンジニア像がはっきりすることで自ら行動することができます。この結果、遠回りすることなく学習を進めることができる筈です。
暗記しようとしない
プログラミング言語を学ぶ場合、暗記に頼る学習方法は「百害あって一利無し」です。理由はプログラミング言語は暗記しなくても良いからです。
分からなければテキストを見れば良いだけです。大切なことはプログラムを学び実践することです。
様々なプログラムの文法や構文のパターンを実体験を踏まえて経験することでプログラミングスキルが身につきます。
必要な分だけ学ぶ
欲張って学習すると学んだ知識の定着率が悪くなります。この結果、復習しても覚えが悪いことに自分のモチベーションが落ちて勉強が長続きしません。
努力をしているのは分かるのですが人間の特性を無視した行動は、結果が伴わないので止めましょう。
まずは基本的なところを無理をせず、学習することを心掛けてください。先ばかり見ていると覚えることが多く負担になるので必要な分を必要なだけ学習する意識を持ちましょう。
初心者向けのいち押しプログラミング言語
次に最も重要な言語選びですが一般的には、需要が高く多くのエンジニアがマスターした言語を選択しましょう。
ここでは初心者にも学び易い言語を3つご紹介します。
JavaScript
JavaScriptはWebサイトに動的な機能を付ける時に有効なプログラミング言語です。
OSに依存せず、Web環境で動作する言語ですので初心者でもハードルが高くありません。
動的な表現に適しているため、作ったプログラムを楽しみながら学べる言語です。
Python
PythonはAI(人工知能)の分野で高い実績を上げているプログラミング言語です。
加えて「スクレイピングによるデーター収集」や「仮想通貨等で使われるブロックチェーン技術の開発」等の様々な分野で使われており、最も汎用性の高い言語と言われています。
言い換えるとPythonを習得することで多くの職種の選択肢が増えると言っても良いでしょう。
職種の例を上げるとAI(人工知能エンジニア)、データサイエンティスト、データアナリスト、Webエンジニア等です。
Ruby
Rubyは日本人が開発したプログラミング言語です。
コードがシンプルで最も初心者に適したプログラミング言語と言われています。日本人が作った言語であるため、Rudyに関する書籍やスクールも数多く存在し、サポート体制も抜群です。
また、「Ruby on Rails」というフレームワークを使うことで短時間でアプリケーションサイトの開発が可能となるため、スタートアップ企業で利用されています。
プログラミング言語の学習方法
プログラミングを学ぶには幾つかの方法があります。
自分の置かれた環境を考えてベストな方法を選択しましょう。ここでは最もポピュラーな3つの学習方法をご紹介します。
プログラミングスクールに通う
この学習方法は最も合理的で確実にプログラミング言語をマスターできます。メリットとして学費が無料でかつ卒業後に就職/転職先を斡旋して貰えるということです。
デメリットとして年齢制限があるため、30代以上の方は応募できません。また就職先は首都圏に限定されるため、地方で就職/転職を希望している方に向かないです。
有料のスクールも存在しますが学費が高額であるにも関わらず、就職/転職の斡旋が無いため、お勧めできません。
メリット | 学費が無料でかつ卒業後に就職/転職先を斡旋して貰える |
デメリット | 30代以上の方は応募できない |
学習サイトを活用する
学習サイトは気楽に学習をスタートできます。
最大のメリットは空いた時間に自宅で学べるということです。更に教育スタイルは動画中心のカリキュラムとなるため、理解し易いです。
また疑問が生じても学習サイトに質問することで答えを貰えることもできます。
デメリットとして学習サイトは無料コンテンツもありますが、本格的に学ぶには料金が掛かります。また基本的に就職/転職先の斡旋もありません。
メリット | 空いた時間に自宅で学べる |
デメリット | 本格的に学ぶには料金が掛かる |
独学で学ぶ
独学はコスト負担も少なく最もリーズナブルな勉強方法です。
成功の鍵は幾つも参考書を購入するのではなく、自分に合った参考書を1冊に決めて繰り返し学習することです。
難点としてひとりだけの勉強はモチベーションを保つことが困難な点です。
従って時には学んでいるプログラミング言語の勉強会に出席することです。勉強会で仲間を作り、刺激を受けてモチベーションの低下を防ぎましょう。
デメリットとして疑問点が発生しても自己解決しなくてならないため、遠回りが余儀なくされます。
メリット | 最もリーズナブルな勉強方法 |
デメリット | モチベーションを保つことが難しい |
おすすめのプログラミング学習サービス
プログラミング学習サービスは初心者が学ぶのに最も適していると言えるでしょう。
しかしながら多くの学習サービスが存在するため、どこに決めて良いか分からないという声をよく聞きます。
そこでここではおすすめの学習サービスとして学習サイトとプログラミングスクールをご紹介します。
Progate(プロゲイト)
世界に200万人以上の会員を持ち、スライド形式の分かり易い解説で有名な学習サイトです。
費用 | ・無料で18レッスンの受講が可能 ・月額1078円(税込)で84レッスンの受講が可能 |
サイト | URL |
Udemy(ユーデミー)
Udemyは米国に本社のある日本法人で世界に4千万人の受講生を持つ学習サイトです。
155000種類もの豊富なビデオコンテンツを有しており、納得できる学習が可能となります。
費用 | 費用は月額料金で無く、売り切り型で1コンテンツ毎の料金となります。(費用はコンテンツによる異なります) |
サイト | URL |
GEEK JOB(ギークジョブ)
プログラミング未経験から最大3か月でITエンジニアにキャリアチェンジを実現できるプログラミングスクールになります。
費用 | 無料(29歳までの年齢制限あり) |
サイト | URL |
ITCE Academy(ギークジョブ)
未経験から1か月でインフラエンジニアを目指すプログラミングスクールになります。
学習スタイルは通学に限定しており、座学だけでなく実習で実践経験も得られます。
費用 | 無料(30歳までの年齢制限あり) |
サイト | URL |
まとめ
この記事ではプログラミング言語の勉強方法からおすすめな学習サービスの紹介まで幅広く解説して来ました。
様々な仕事の中で有望な職種はITエンジニアです。日本政府も国家戦略としてIT関連に多くの投資をしています。
従って就職や転職を考えている方はITエンジニアも選択肢の1つと考えて見てはいかがでしょうか。