自由な生き方を実現できるフリーランスという働き方!2019年の大手クラウドソーシングサイトLancersの発表している「ランサーズフリーランス実態調査(2019年)」によると、現在日本には、1,087万人ものフリーランスでの活動をしている人がいるという結果が示されています。
COVID-19の影響もあり、企業の職場にとらわれず、どこでも好きな時間に自由の働き方ができるフリーランスの生き方は今後ますます注目されることでしょう。
この記事では、そんなフリーランスを目指す、もしくは、フリーランスとして駆け出しの人のために、どのようにしたら仕事効率をあげることができるのかという4つの管理方法とどうしても限界を感じてしまったときには誰に相談することができるのかをご紹介します。
この記事を読むことで、自分の生活をしっかり管理して、フリーランスとして自由な生き方を目指しましょう。
仕事管理について
クライアントとの関係管理
フリーランスはクライアントからいただく仕事をこなして、報酬をもらいます。充実したフリーランス生活をするためには、付き合うクライアントとの関係を大切にしなくてはいけません。
クライアントを大切にするために、フリーランスが第一に心がけなくてはいけないことは円滑なコミュニケーションです。
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クライアントとの円滑なコミュニケーション
クライアントからのメールには可能な限り迅速に対応しましょう。また、フリーランスは人であり、機械ではありません。と言うのも、クライアントが依頼するのはそのフリーランスの方であるからと言う理由が必要です。依頼された内容をそのまま実行することはスキルがあれば、誰にでもできます。その中で、あなたでなくてはいけない理由を示すために、仕事内容を充実させるためのアイデアの提案を心がけましょう。
関係性を大切にするのは、クライアント側にも求められることです。
低単価でフリーランスを買い叩くようなクライアントや、理不尽な修正を求めてくるようなクライアントとの関係を続けることはやめましょう。クライアントとフリーランスのお互いがリスペクトできる関係を築きましょう。
仕事内容の管理
フリーランスは自分の働いた分だけクライアントから報酬をもらえます。裏を返せば、働かなくては生活が苦しくなってしまいます。
そのような不安からフリーランスは仕事を過剰に取ってしまう傾向にもあるようです。
自分の対応できる仕事量以上の仕事を取ってしまわないように、自分の限界量をしっかり見定めましょう。自分自身で手に負えない仕事は他のフリーランスへの外注や、チームを作って協力しながらプロジェクトを進めることもできます。
- 自分の限界量を見極める
- 外注を利用する
- チームを作る
仕事内容を管理するのは、自分自身の作業量とチームのプロジェクト進行能力を身につけましょう。
時間管理について
アポイント・タスクの時間管理
時間管理のなかで、重要な考え方として、アポイントとタスクと言う2つの仕事の違いを意識することが大切です。これらをスケジュール管理のメモやアプリケーションにて可視化して、自分がその時に何をすることが必要なのかを管理しましょう。
アポイント | 決められた時間のクライアントとの打ち合わせや、他人との時間が決められている仕事のこと |
タスク | 自分1人でできる仕事 |
アポイントとは、決められた時間のクライアントとの打ち合わせや、実際に他の人と撮影などの活動をする仕事ならば、仕事する時間が決められている仕事のことです。アポイントはその時間しかできない仕事ですので、時間管理の骨格を担っています。
一方で、タスクは自分1人でできる仕事です。アポイントと被らない時間内でどのようにしたらタスクをこなすことができるのかをスケジュール帳に記載しましょう。期限までの時間の指定がないタスクは後にまわされがちです。
期限ギリギリで、焦ることがないように、タスクをする時間を可視化して、決めた時間にやりきる習慣をつけましょう。
さらに、仕事の中には、タスクにもならない仕事があります。例えば、5分で終わるようなクライアントの修正依頼などはスケジュールを組むことも時間の無駄です。小さな仕事も積もりに積もると心理的な負担となります。
そうならないためにも、そのような仕事は、可能な限り、その場で解決をしましょう。
人生を豊かにするための時間管理
もう1つの時間管理方法の考え方として、有名な「7つの習慣」にて紹介されている時間についての考え方をご紹介しましょう。
「7つの習慣」では時間管理について、緊急性と重要性との2つの軸を基準に物事を判断していると言うことが述べられています。
この2つの軸を使うと、全ての行動は「緊急性が高く、かつ、重要性の高いもの」「緊急性が低く、かつ、重要性の高いもの」「緊急性が高く、かつ、重要性の低いもの」「緊急性が低く、かつ、重要性の低いもの」に分けることができるとされています。
- 緊急性が高く、かつ、重要性の高いもの
- 緊急性が低く、かつ、重要性の高いもの
- 緊急性が高く、かつ、重要性の低いもの
- 緊急性が低く、かつ、重要性の低いもの
この記事ではそれぞれの詳細についてのご紹介は省きますが、フリーランスとして、自由な生き方を目指す上で、大切にするべき行動は、「緊急性が低く、かつ、重要性の高いもの」です。「7つの習慣」では、この行動について、自分の成長や人生を豊かにするための行動と言うように述べられています。
例えば、フリーランスとして、自分自身のスキルや知識を豊富にすることは、仕事を続ける上では、とても重要なことですね。しかしながら、目の前の緊急性の高い案件に時間が追われていると、大事な自分自身を豊かにするための時間を十分に取ることができません。フリーランスとして、働きながらも、どの時間を大切にしなくてはいけないのかを考えなくてはいけませんね。
気持ち管理について
仕事は業務や納期とともに、ストレスとの戦いでもあります。
仕事をしているとどうしても人間関係などでストレスが溜まってしまいます。過度なストレスはモチベーションを下げ、生産性を低下させるまさに大敵。
そこで今回はストレスが溜まる事態を避けるために、ストレスを上手にかわすための気持ち整理術をご紹介します。
前向きになれる気持ち管理術
目の前の仕事に集中する
大事なプレゼンや商談などを控え緊張を強いられると、気持ちが落ち込んでしまうことがあります。
直近に控えた「イヤな仕事」への不安を取り除き、前向きな気持ちを保つためには、今、「目の前にある仕事に集中」してみましょう。
身の回りの本当に近い仕事、例えば机の整理や、経費の精算など「イヤな仕事」をいったん忘れて単純作業をしていると不安な気持ちが幾分和らいで、次の仕事にも落ち着いて取り掛かれるはずです。
成功のイメージを思い描く
自分に自信がない、否定的になってしまうなど、ネガティブなサイクルに陥っているときは、自分の発言を客観視してみましょう。
自分がネガティブな発言をしていないかを確かめ、今度は一転、成功するイメージを強烈に思い描き、そこに近付く方法を考えるようにしましょう。
失敗をネタにする
失敗を反省することはとても大事ですが、後悔はしてはいけません。
いつまでも引きずり続けるとその悪影響は計り知れません。
むしろ自身の失敗を「すべらない話」のようなネタにできれば、良い教訓として今後の糧にできるはずです。
落ち込んだ時の気持ち管理術
ストレスから意識をそらす
ストレスは気付かぬうちに蓄積しますので、心身ともに適度な休息をとることが大切です。
特にその時に仕事から離れ「非日常感」を味わえるようなポジティブな休息にできれば、ストレスは一気に吹き飛ぶことでしょう。
今の気持ちを書き出す
嫌なことがあったらその気持ちを書き出してみると自身の不安やストレスが客観視でき、落ち込んだ気持ちが軽減されます。
この方法は心理学用語で「外在化」と呼ばれています。
健康管理について
自由な生き方のフリーランスは気を抜いてしまうと生活習慣が乱れてしまうことがあります。
株式会社Warisが行った「フリーランスのメンタルヘルスに関する調査」の調査結果では、「収入の高いフリーランスは、自分の生活習慣を綿密に管理している」という傾向が報告されています。
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自分の生活習慣を綿密に管理している
睡眠のサイクルや食生活などのリズムは身体の健康だけでなく、メンタルヘルスにも大きく関わっていることが知られています。
自分自身の身体が資本であるフリーランスにとって自分の生活習慣を管理することはフリーランスとしての生活の基盤を作るためにとても重要です。
どうしようもなくなったときには?
仕事の内容、生活リズム、健康管理、メンタルヘルス、どれもこれもを安定させた状態を保つことは簡単なことではありません。
そんなときに頑張りすぎてしまうことは逆効果ですね。
わかっていても自分自身を追い込んでしまう。自分の限界を感じたときには人を頼ってもいいんです。
最後に、フリーランスのエンジニアがどうしようもなくなったときには誰に相談したらいいのかをご紹介します。
健康について相談をしよう
フリーランスの健康を支えるためのアプリケーションが提供されています。
株式会社iCAREはフリーランスの向けのヘルスケアサービス「Carely」の提供を2018年から開始しています。「Carely」はフリーランスのストレスチェックや医療系の相談窓口、健康診断や人間ドックなどの予約をサポートしています。
企業に属していれば、管理者によって与えられる健康診断やヘルスケアのサービス。
フリーランスという働き方には健康診断の受診率は低いという課題がありました。この課題に対して、iCAREの提供するサービスでは、フリーランスが気軽にヘルスケア・健康診断の支援のために働きかけています。
心配事の相談をしよう
オンラインカウンセリングマッチングサービスを提供する株式会社cotreeは「話す」カウンセリングと「書く」カウンセリングの2つのサービスを提供しています。
「やさしさでつながる社会をつくる」ということを企業理念としているcotreeのカウンセリングでは、自分の悩みにあったカウンセリングをオンライン上で受けることができます。
「自分を変えたい」「仕事の悩み・ストレス」「身体に関する悩み」などの自分のまさに相談したい内容からカウンセラーを探すことができます。
まとめ
この記事では、フリーランスとして活動するときに管理するべきことと、限界を感じてしまったときにどこに相談したらいいのかについてご紹介しました。
フリーランスはとても自由な生き方です。どれだけ仕事をするのか、いつ起きて、いつ食べて、いつ寝るのかを決めるのはあなた自身です。
自分で自分の仕事や時間、気持ち、健康管理して、充実したフリーランスとしての生活を送りましょう!
参考文献
ランサーズ フリーランス実態調査(2019年度)
2019年 フリーランスに関する調査