ITエンジニアの職種

プロジェクトリーダーとは?仕事内容・年収・必要な能力・資格・プロジェクトマネージャーとの違いを解説

プロジェクトリーダーとは、ロジェクトの進行やチームの管理を担当し、最終的な成果に責任を持つ役割を担う人のことです。

開発現場で中心的な存在となり、プロジェクトが計画通りに進むように管理・指揮を行います。

なおプロジェクトリーダーは、プロジェクトマネージャーと混合されがちですが、以下のように明確な違いがあります。

プロジェクトリーダー現場でメンバーを統率し、タスク管理や進捗確認、問題解決など、実務を支えるポジション
プロジェクトマネージャープロジェクト全体の計画立案や予算管理、クライアントとの調整など、より戦略的な役割を担うポジション

上記表からもわかるように、プロジェクトマネージャー(PM)がプロジェクト全体を統括し、プロジェクトリーダー(PL)が現場での実務を支えます。

つまり「プロジェクトマネージャーの下にプロジェクトリーダーがいる」ということです。

このように、プロジェクトリーダーはチーム内のリーダーシップを発揮し、プロジェクトを成功に導く重要な存在です。

今回の記事では、プロジェクトリーダーの具体的な役割、仕事内容、必要なスキルについて詳しく解説していきます。

初めてプロジェクトリーダーになる方や、目指す方はぜひ最後までご覧ください。

この記事が役に立つ方
  • 現在エンジニアとして働いている方
  • エンジニア職に興味のある方
  • プロジェクトリーダーの役割や仕事内容の理解を深めたい方
  • プロジェクトリーダーを目指す上でのキャリアパスや資格、スキルを知りたい方
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目次
  1. プロジェクトリーダーとは
  2. プロジェクトリーダーの仕事内容
  3. プロジェクトリーダーの年収【正社員・フリーランス別】
  4. プロジェクトリーダーの平均年齢は?20代はできない?
  5. プロジェクトリーダーに必要な能力
  6. プロジェクトリーダーに向いている人の特徴
  7. 未経験からプロジェクトリーダーを目指す方法
  8. プロジェクトリーダーを目指すうえでおすすめの資格
  9. プロジェクトリーダーのキャリアパス3選
  10. プロジェクトリーダーの求人例【フリーランス向け】
  11. プロジェクトリーダーに関するよくある質問
  12. プロジェクトリーダーとは|まとめ

プロジェクトリーダーとは

プロジェクトリーダーとは、システム開発や製品設計といったプロジェクトを進行する上で、現場を統括し指揮をとる責任者を指します。

プロジェクトマネージャーがクライアントや社外関係の管理に責任を持つのに対して、チームのメンバーと共に実際の作業を管理し、プロジェクトの進捗や品質に責任を負います。

また、プロジェクトがスムーズに進行するように、リソースの配分やメンバーのサポートも行うことも仕事の1つです。

プロジェクトリーダーはシステムエンジニアやプログラマーの経験を積んだ上で、次の段階として「人を管理する役割」を担う立場となるため、技術的なスキルに加え、チーム運営のスキルが求められます。

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャー(PM)の違い

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャー(PM)は、「役割」が異なります。

プロジェクトマネージャーは主に、クライアントや経営陣といった社外・社内関係者との調整や、プロジェクトの予算管理、契約に関わる責任を負う立場です。

一方、プロジェクトリーダーは現場の責任者として、メンバーのタスク管理や進捗の確認、トラブル対応を行います

プロジェクトマネージャー(PM)クライアントや経営陣といった社外・社内関係者との調整や、プロジェクトの予算管理、契約に関わる責任を負う
プロジェクトリーダー(PL)現場の責任者として、メンバーのタスク管理や進捗の確認、トラブル対応を行う

大規模なプロジェクトでは、両者が協力してプロジェクトを進行し、プロジェクトマネージャー(PM)がプロジェクト全体を統括し、プロジェクトリーダー(PL)が現場での実務を支える形が一般的です。

つまり、「プロジェクトマネージャーの下にプロジェクトリーダーがいる」ということです。

PM・PMOの役割とスキルの身につけ方について

プロジェクトリーダーとチームリーダーの違い

プロジェクトリーダーとチームリーダーも、「役割」が異なります。

チームリーダーは特定のチームを率いるポジションで、主に自分のチーム内のタスク配分やメンバーの指導が中心です。

一方でプロジェクトリーダーは、プロジェクト全体の管理や進行に責任を持ち、複数のチームにまたがる業務を統括します。

チームリーダー特定のチームを率いるポジションで、主に自分のチーム内のタスク配分やメンバーの指導が中心
プロジェクトリーダープロジェクト全体の管理や進行に責任を持ち、複数のチームにまたがる業務を統括

プロジェクトリーダーはプロジェクト全体の戦略的な進行を管理し、チームリーダーはチーム内全体の戦略的な進行を管理しているのです。

プロジェクトリーダーとテックリード(TL)の違い

プロジェクトリーダーとテックリード(TL)も、「役割」が異なります。

テックリード(TL)は技術的な側面を担当し、特定の技術課題の解決やコードレビュー、技術方針の策定を行います

一方でプロジェクトリーダーは、技術面だけでなく、進捗やリソース管理、チーム間の調整といった全体的な管理を担当するため、より広範な業務をカバーします

テックリード(TL)技術的な側面を担当し、特定の技術課題の解決やコードレビュー、技術方針の策定を行う
プロジェクトリーダー技術面だけでなく、進捗やリソース管理、チーム間の調整といった全体的な管理を担当するため、より広範な業務をカバーする

プロジェクトの技術的な方向性を支えるのがテックリードであり、全体の進行を支えるのがプロジェクトリーダーです。

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プロジェクトリーダーの仕事内容

プロジェクトリーダーの役割や仕事内容には次の4つがあげられます。

スケジュールを管理する

スケジュールの管理はプロジェクトリーダーの役割のひとつです。

プロジェクトの完成(納期)からさかのぼり、無理のないように日程を組むことから始まります

とはいえ、最初の予定通りに物事が進むことが稀なのも確かです。

その都度、対応策や解決策を提示し、納期に間に合うように修正する必要があります。

メンバーを管理する

プロジェクトリーダーの役割には、メンバーを管理することも含まれます。

メンバーの管理
  • メンバーのスキル
  • メンバーのコミュニケーション能力
  • 個々のメンバーの特徴
  • メンバーごとのスケジュール(進捗状況)
  • メンバーの健康状態(疲労度)

特に進捗状況とメンバーの健康状態(疲労度)は確認しておきましょう。

遅れが目立つようであれば、ほかのメンバーに仕事を振り分けることも大切です。

一部のメンバーに業務が集中しすぎないように気を配りましょう。

問題を適切に解決する

プロジェクトリーダーには、問題を適切に解決することも求められます。

順調な進捗で完遂するのが理想ですが、おおむね何らかの問題が起こるのが世の常です。

プロジェクトリーダー自身がフォローやサポートをすることもあるでしょう。

可能な限り速やかに問題の解決に導く対応や的確な指示が求められます

無事、問題が解決しましたら、同じトラブルを繰り返さないためにも、プロジェクトマネージャーとともに防止策を講じることも大切です。

他の部署やチームとの連携

プロジェクトリーダーの役割として、他の部署やチームとの連携も忘れてはなりません。

自らのチームの管理はもちろんのこと、以下のチームとの連携が必須です。

チーム連携
  • サーバ
  • ネットワーク
  • ソフトウェア
  • ミドルウェア
  • アプリケーション
  • 保守
  • 運用


それぞれ異なるチームごとの進捗状況の確認や、問題が起こった際の解決策の共有などを綿密に行うことでプロジェクト全体の完遂に向かいます。

プロジェクトリーダーの年収【正社員・フリーランス別】

プロジェクトリーダーの年収は、正社員かフリーランスかで異なります。

それぞれの年収は、以下の通りです。

年収相場
会社員500〜600万円
フリーランス600〜800万円

以下で詳しく解説します。

正社員のプロジェクトリーダーの年収は500〜600万円

正社員として働くプロジェクトリーダーの年収は、500〜600万円ほどが相場です。

実際に、人材業界大手のマイナビの調査を見ても正社員のプロジェクトリーダーの平均年収は526万円となっています。

正社員のプロジェクトリーダ
年収相場500〜600万円

ただし、500〜600万円という年収はあくまで相場であり、働く地域や企業によっても大きく異なります。

たとえば、都市部の企業や大手企業、外資系企業のプロジェクトリーダーは、月額の給与はもちろん、福利厚生やボーナスといった給与以外の報酬が高く設定されていることが多いため、中小企業と比較すると年収が高いことが多いです。

実際にプロジェクトリーダーの給与ではないものの、求人ボックスのプロジェクトマネージャーの給与調査を見てみると、都市部の方が給与が高いことがわかります。(以下参照)

地域平均年収
北海道・東北520万円
関東595万円
甲信越・北陸508万円
東海548万円
関西592万円
中国520万円
四国484万円
九州・沖縄517万円

参照元:求人ボックス「プロジェクトマネージャーの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」

なお、国税庁「1平均給与」によると日本における給与所得者の平均給与は461万円となっているため、正社員のプロジェクトリーダーの年収は他職種と比較すると高めと言えます。

対象者平均年収
正社員のプロジェクトリーダー500〜600万円
給与所得者(日本)461万円
男性:567万円
女性:280万円
参照元:国税庁1平均給与

フリーランスのプロジェクトリーダーの年収は600〜800万円

正社員として働くプロジェクトリーダーの年収は、600〜800万円ほどが相場です。

月額単価に換算すると、約50〜70万円ほどになります。

実際に当サイトが運営するフリーランスエージェントで掲載中のプロジェクトリーダー案件の単価も70万円ほどのものが多いです。

年収相場600〜800万円
月額単価約50〜70万円前後

フリーランスは「案件」「仕事量」などが自由に決められるため、努力次第ではさらに年収アップも目指せます

なおフリーランス協会「フリーランス白書2019」によると、IT・エンジニア職で最も多い年収レンジは400〜600万円でした。(以下画像参照)

フリーランスの年収

出典元:フリーランス協会フリーランス白書2019

そのため、安定的に案件を受注できることが前提ですが、フリーランスのプロジェクトリーダーの年収も他職種と比較しても高めと言えます。

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プロジェクトリーダーの平均年齢は?20代はできない?

プロジェクトリーダーは、チームの中心となってプロジェクトを成功に導く重要な役割です。

そのため、一般的には経験や実績、スキルが求められる職種です。

しかし、実際の平均年齢や若い世代が挑戦できる可能性について気になる方も多いでしょう。

以下で詳しく見ていきます。

プロジェクトリーダーの平均年齢は30代〜40代

プロジェクトリーダーの平均年齢は、30代〜40代とされています。

先述したようにプロジェクトリーダーは、実績・経験はもちろん、以下のようにさまざまなスキルが必要になる職種です。

  • プロジェクトの進行管理
  • メンバー間の調整
  • 問題解決など

そのため、一定の実務経験を積み、業界知識のある30代〜40代が任される傾向があるのです。

特に、大規模なプロジェクトや複雑な業務では、経験豊富な30代後半から40代のリーダーが選ばれることが多い傾向があります。

実績次第では20代でもプロジェクトリーダーを任されるケースがある

プロジェクトリーダーは30代〜40代が任されることが多いものの、実績と意欲次第では、20代でプロジェクトリーダーに抜擢されるケースも存在します

特に、スタートアップ企業やIT業界では、若手社員が重要な役割を担うことが珍しくありません。

20代であっても、プロジェクトに関連する専門知識やスキルを備え、実績を積んでいる人であれば、年齢に関係なくリーダーとして評価されることがあります。

また、若手リーダーが注目される理由の一つに、柔軟な思考や最新のトレンドに敏感であることが挙げられます。

経験が浅くても、積極的な姿勢や迅速な対応力が評価され、若くしてプロジェクトリーダーのポジションを獲得することも可能です。

年齢にとらわれず挑戦する姿勢が重要と言えるでしょう。

プロジェクトリーダーに必要な能力

プロジェクトリーダーに求められるスキルや知識には、以下のようなものが考えられます。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、プロジェクトリーダーに欠かせないスキルと言えるでしょう。

複数名のメンバーで進めていくプロジェクトは、個々のメンバーからの意見や状況説明から適切な情報を取捨選択する必要があります

「話し上手は聞き上手」という言葉もあるように、相手の言うことに耳を傾けることがコミュニケーション能力の第一歩です。

一方で、自身の意見や指示を的確に表現することも大切な要素と言えます。

マネジメント能力

プロジェクトリーダーにはマネジメント能力も必須のスキルです。

自身のタスクをこなすだけでなく、チーム全体を納期に間に合うように導くことで「仕事ができる人」の評価につながります

細部だけでなく、全体を見る習慣をつけることから始めていくと良いかもしれません。

先述したコミュニケーション能力と合わせて発揮していくと効果は抜群です。

マネジメント経験とは?マネジメントに該当する経験や職務経歴書への例文まで解説

問題の解決と危機管理能力

問題の解決と危機管理能力も、プロジェクトリーダーに求められるスキルです。

何事も当初のスケジュール通りに進むことは滅多にありません。

その都度起こる問題に対して、的確な処理を積み重ねることがゴールへと結びつきます

物事の半歩先を読みながら、最悪の状態を想定することが大切です。

ITリテラシーのアップデート能力

ITの世界は日進月歩であることから、ITリテラシーのアップデートを欠かさないこともプロジェクトリーダーが持つべきスキルです。

スキルというよりも心構えに近いかもしれません。

プロジェクトによっては、最新の技術を取り入れることが前提とされるものも考えられます。

「できない」「わからない」「知らない」では厳しくなるのは確実です。

まずは新しい技術や情報に興味を持つことから始めることをおすすめします。

ITエンジニアがスキルアップするには?必要な9つの秘訣

プロジェクトリーダーに向いている人の特徴

プロジェクトリーダーに向いている人の特徴は、以下の3つです。

プロジェクトリーダーに向いている人の特徴

以下で詳しく解説します。

責任感の強い人

プロジェクトリーダーに向いている人の特徴1つ目は、「責任感の強い人」です。

プロジェクトリーダーは、プロジェクトの進捗や成果に責任を持ち、目標達成に向けて最後までやり遂げる姿勢が求められます

具体的には、スケジュール遅延や予期せぬトラブルが発生した際にも、問題を放置せず、適切な対策を講じてチームをリードできることが重要です。

責任感の強いリーダーは、メンバーからの信頼を得やすく、プロジェクトの成功を後押しする存在となります。

時間管理能力のある人

プロジェクトリーダーに向いている人の特徴2つ目は、「時間管理能力のある人」です。

プロジェクトは期限内に成果を上げることが求められるため、各タスクの進捗を把握し、効率的にスケジュールを調整する力が必要です。

たとえば、複数のタスクが並行して進む中でも優先順位を見極め、リソースを適切に配分できる人は、プロジェクト全体の円滑な進行を支えられます。

時間管理が得意なリーダーは、予期せぬ変更や問題にも冷静に対応し、プロジェクトを計画通りに進めることができます。

柔軟性のある人

プロジェクトリーダーに向いている人の特徴3つ目は、「柔軟性のある人」です。

プロジェクトは予定通りに進まないことが多く、予期せぬトラブルや計画の変更に直面することがあります。

予期せぬトラブルや計画の変更があった場合でも迅速かつ、冷静に対応し、状況に応じた最適な解決策を見つけられる人は、向いている可能性が高いです。

たとえば、顧客からの要望変更や技術的な問題が発生した際にも、メンバーと協力して対応策を考え、プロジェクトを円滑に進められます。

柔軟な対応力は、チーム全体の士気を高め、プロジェクトの成功に大きく貢献します。

未経験からプロジェクトリーダーを目指す方法

プロジェクトリーダーは、チームの目標達成を導く責任ある役職です。

そのため、未経験からプロジェクトリーダーを目指すのは一見ハードルが高そうに思えますが、適切なステップを踏めば可能です。

以下では、未経験者がプロジェクトリーダーを目指す際の主な方法について解説します。

未経験からプロジェクトリーダーを目指す方法

今の会社でプロジェクトリーダーを目指す

現在の職場環境が以下のような条件を満たしている場合、今の会社でプロジェクトリーダーを目指すのが効率的です。

  • プロジェクトの上流工程に関わる機会がある
    プロジェクトの企画段階や全体設計など、リーダーに必要なスキルを磨ける業務がある場合、現職でのキャリアアップを目指す価値があります。
  • プロジェクトリーダーへの明確なキャリアパスがある
    社内でリーダー育成の研修や明確な昇進基準が整備されている場合は、転職をせずともリーダー職を目指せる環境です。

社内で積み上げた人間関係や業務知識を活用できる点が、現職で目指すメリットです。

特に、長期的なキャリア計画を立てやすく、リーダーになるための基礎を着実に学ぶことが可能です。

転職する

現職でリーダー職へのステップアップが難しい場合、転職という選択肢が有力です。

特に「現在の職場が下流工程を中心に担当している」「キャリアアップが見込めない」場合は、転職することをおすすめします。

ただし転職にはリスクも伴うため、以下の点に注意が必要です。

  • 転職先が希望のキャリアパスを提供しているか
  • 転職先がリーダー職を育成する風土や仕組みを持っているか
  • 給与や労働環境が適切か

自分の目標や現状を正確に把握し、どちらの選択肢が自分に合っているのかを慎重に見極めることで、未経験からでもプロジェクトリーダーを目指せます。

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プロジェクトリーダーを目指すうえでおすすめの資格

プロジェクトリーダーになるためには特別な資格は必要ありません。

とはいえ、所有していると有利に働く資格が存在するのも事実です。

ここではプロジェクトリーダーを目指したい方におすすめの資格として、次の3つの資格をご紹介します。

プロジェクトリーダーを目指すうえでおすすめの資格

プロジェクトマネージャ試験

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が提供する資格制度のひとつです。

名前からイメージできる通り、将来的にプロジェクトマネージャーを目指す方を対象としています。

受験手数料は7,500円(非課税)。プロジェクトマネージャ試験の合格者には、合格証書(経済産業大臣の署名付き)が授与されます。

プロジェクトマネージャ試験の2017年から2021年の合格者数と合格率を次の表にまとめてみました。

受験者数合格者数合格率
2017年11,596名1,521名13.1%
2018年11,338名1,496名13.2%
2019年10,909名1,541名14.1%
2020年6,276名948名15.1%
2021年6,680名959名14.4%
※2019年までは年2回(春期、秋期)の開催
参考資料:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験「推移表」

合格率が決して高いとは言えないため、事前の準備がカギとなります。

業務の合間を縫って学習するための時間を設ける必要があるかもしれません。

資格種類民間
試験形式多肢選択式・記述式・論述式
試験日10月
受検費用7,500円
合格率約13%

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験も、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が開催する資格制度です。

応用情報技術者試験の受験手数料は7,500円(非課税)です。応用情報技術者試験の合格者に対しても、経済産業大臣の署名入りの合格証書が贈られます。

応用情報技術者試験の2017年から2021年までの合格者数および合格率を以下の表にまとめています。

受験者数合格者数合格率
2017年65,036名13,659名21.0%
2018年64,367名14,865名23.1%
2019年63,555名14,160名22.3%
2020年29,024名6,807名23.5%
2021年59,698名14,006名23.5%
2022年(春期)32,189名7,827名24.3%
参考資料:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験「推移表」

システムエンジニアとしての知識や技能を示すための資格のため、プロジェクトマネージャと比べると受験者数が多く、合格率が若干高めです。

資格種類民間
試験形式多肢選択式・記述式
試験日春・秋
受検費用7,500円
合格率約20%

システムアーキテクト試験

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が運営する資格制度には、システムアーキテクト試験も存在します。

応用情報技術者試験の上位資格(高度試験)にカテゴライズされていることもあり、システム開発に関するよりハイレベルな知識や技能が求められるのが特色です。

システムアーキテクト試験の受験手数料も7,500円(非課税)となります。

受験者数合格者数合格率
2017年5,539名703名12.7%
2018年5,832名736名12.6%
2019年5,217名798名15.3%
2021年3,433名567名16.5%
2022年3,474名520名15.0%
※2020年は実施されていません
参考資料:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験「推移表」

資格種類民間
試験形式記述式・論述式
試験日4月
受検費用7,500円
合格率15.8%(2023年度)

プロジェクトリーダーのキャリアパス3選

プロジェクトリーダーとしての経験は、様々なキャリアにつなげられます。

特に以下は、プロジェクトリーダーからのキャリアパスとして候補に挙げられるものです。

プロジェクトリーダーのキャリアパス3選

以下で詳しく解説します。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトリーダーのキャリアパス1つ目は、「プロジェクトマネージャー」です。

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の計画立案からリソース管理、予算管理、進捗状況の監視まで、より包括的な責任を負う立場であり、プロジェクトリーダーの上司にあたるポジションです。

名称仕事内容
プロジェクトリーダープロジェクトの現場責任者
プロダクトマネージャープロジェクトの統括責任者

プロジェクトの最終的な成果に直接関わるため、リーダーシップや意思決定力が一層求められます。

また現場で実際に動くというよりも、管理職的な意味合いが強くなるため、よりハイレベルなコミュニケーション能力や言語化能力、ビジネススキルが必要になる職種です。

フリーランスPM(プロジェクトマネージャー)の年収・単価は?1000万円も目指せる?正社員との比較と高単価な案件例を紹介

ITコンサルタント

プロジェクトリーダーのキャリアパス2つ目は、「ITコンサルタント」です。

ITコンサルタント
    企業のITに関する問題の解決策や改善策を提案する職種

特に、技術的な知識とビジネスの両面に深い理解を持つプロフェッショナルとして重宝され、高い需要があります。

プロジェクトを通して培った分析力やコミュニケーション能力が、コンサルタント業務に大いに役立つでしょう。

ITコンサルタントとは? 仕事内容は? きつい? 報酬は?

フリーランス独立

プロジェクトリーダーのキャリアパス3つ目は、「フリーランス独立」です。

自分のペースで仕事を進めたい人や、多様な業界やプロジェクトに関わりたいと考える人には、魅力的なキャリアです。

フリーランスとして活動する場合、クライアントとの契約交渉やプロジェクト管理など、より多くの自己責任が伴いますが、その分、自由度が高く、スキルや経験に応じた報酬が得られます

プロジェクトリーダーとしてのスキルを活かし、多様なプロジェクトで価値を提供できるのがフリーランスの魅力です。

プロジェクトリーダーの求人例【フリーランス向け】

フォスターフリーランスLP
案件数5,000件以上(非公開求人含む)
最高単価230万円/月
就業最短3日
高単価案件
フルリモート案件
手数料なし
ITエンジニアの満足度90%
登録者数22,000人
運営1996年11月〜
運営会社株式会社フォスターネット

ここからは、当サイトが運営するITエンジニア向けエージェント「フォスターフリーランス」で掲載されているフリーランス向けのプロジェクトリーダー求人を3つ紹介します。

※2024年時点で掲載中の案件から抜粋しています。

求人例①:ECサイトパッケージ開発カスタマイズ導入支援

ECサイトパッケージ開発カスタマイズ導入支援におけるプロジェクトリーダー案件です。

求人の詳細は、以下の通りです。

案件単価(月)70~80万円
言語・開発PM/PMO
必須スキル・経験・WEBシステムの開発経験
・開発PMの経験
歓迎するスキル・経験・ECサイトの開発経験
・週2~3出社に抵抗のない方
・WEBディレクターの経験
稼動日数週5日
就業時間
リモート詳細基本フルリモート※週2~3出社出来る方歓迎
勤務地東京都,豊島区

さらに詳しい求人の詳細は、以下から確認できます。

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求人例②:製薬会社向けAWS構築案件

製薬会社向けAWS構築案件におけるプロジェクトリーダー求人です。

求人の詳細は、以下の通りです。

案件単価(月)60~70万円
言語・クラウドエンジニア
・AWS
必須スキル・経験・AWS設計、構築
・CloudFormationによる構築
歓迎するスキル・経験・案件概要に記載のミドルウェアの設計構築経験
稼動日数週5日
就業時間
リモート詳細週1日オンサイト、残りはリモート想定
勤務地東京都,港区

さらに詳しい求人の詳細は、以下から確認できます。

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求人例③:企画開発ディレクター 教務システム

教務システムのディレクション、ヒアリング、業務フローの分析、要件定義、画面設計を行うプロジェクトリーダー求人です。

求人の詳細は、以下の通りです。

案件単価(月)90~105万円
言語・開発PM/PMO
・AdobeXD
必須スキル・経験・業務管理システムの開発PM経験および要件定義経験(直近5年で2件以上)
・抽象的な業務要望をヒアリングし、具体的な機能要件を定義した実績
・概念レベルおよび論理レベルでのデータ定義実績
・外部仕様レベルでの処理フロー定義実績
・FigmaまたはXDなどを用いたワイヤーフレーム作成実績
・システム開発におけるプロジェクトマネージャー(PM)
 またはチームリーダーとしての経験(5年以上)、またはリーダーシップを発揮する意欲
・エンジニアの実務経験
歓迎するスキル・経験・システムによる業務改善提案の経験
・UX/UIデザイナーとしての実務経験
稼動日数週5日
就業時間
リモート詳細フルリモート
勤務地東京都,中央区

さらに詳しい求人の詳細は、以下から確認できます。

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プロジェクトリーダーに関するよくある質問

ここからは、プロジェクトリーダーに関するよくある質問を紹介します。

プロジェクトリーダーはしんどい?

プロジェクトリーダーの役割は、責任の重さから「しんどい」と感じることもあります。

具体的には、プロジェクトの進行管理やチームの指導、問題発生時の対応など、幅広い業務に携わるため、プレッシャーも大きく、「しんどい」と感じるのです。

しかし、これらの経験は自身のスキルを高め、将来的なキャリアアップにつながるため、成長を求める人にとってはやりがいのあるポジションと言えます。

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーの違いは?

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーは似ていますが、役割に違いがあります

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の戦略立案やクライアント対応、予算管理といった全般的な管理を担当します。

一方、プロジェクトリーダーはチームの現場でメンバーのタスク管理や進捗の確認を行い、実務を支える役割を担います。

簡単に言えば、プロジェクトマネージャーは全体を統括し、プロジェクトリーダーは現場での実行を監督する立場です。

20代でもプロジェクトリーダーになれる?年齢は関係ある?

20代でもプロジェクトリーダーになることは可能です。

特にITやWEB業界では、実力主義の企業も多く、スキル・実績次第では20代でもプロジェクトリーダーを務めている方は多いです。

年齢は関係ありませんが、チームをまとめるためにはリーダーシップやコミュニケーション能力は必要です。

若くてもこれらのスキルを磨くことで、プロジェクトリーダーとして成功するチャンスは十分にあります。

プロジェクトリーダーとは|まとめ

ここまで、プロジェクトリーダーに関する以下の項目を紹介してきました。

本記事で紹介したこと
  • プロジェクトリーダーとは
  • プロジェクトリーダーの役割・仕事内容
  • プロジェクトリーダーの年収
  • プロジェクトリーダーに求められるスキル・知識
  • プロジェクトリーダーになるには
  • プロジェクトリーダーを目指すうえでおすすめの資格
  • プロジェクトリーダーのキャリアパス3選

プログラマーやシステムエンジニアとしてお仕事をしている方にとって、プロジェクトリーダーはひとつの目標となり得るポストです。

知識や技術だけでなく、他者との交渉やリーダーシップなどの能力が求められます。

責任が重くなるのは否めませんが、収入面での見返りが期待できるのも確かです。

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